パターン形成グループ
樟脳の結晶が析出と融解を繰り返すことによる振動
YUHEI ONISHI
樟脳という物質をエタノールに溶かしてしばらくみてみると結晶が析出と融解を繰り返し振動のような現象が見られます。 その現象の周期を変化させるパラメータはなんなのか、どのような数理モデルで表されるのかということを研究しています。
飽和塩化ナトリウム水溶液の結晶成長における不純物依存性
AYAKO IWAMA
飽和塩化ナトリウム水溶液のみで結晶を作る場合と、不純物を入れた場合で成長させた飽和水溶液では、成長する速度や出来上がる結晶の形が異なります。その影響について、不純物の種類によってどのように変わるのか、また同じ不純物の物質に揃えて塩化ナトリウムとの割合をパラメーターとした時の結晶成長はどう変わるのかを解析しています。
OB・OG
BZ反応の波のパターン
RIKU KAWASAKI
私はBZ反応という実験をしています。BZ反応とは酸化、還元反応が繰り返される反応です。この実験で触媒にルテニウムを使用すると光応答性という性質持ち、光の強さによって波ができたり、消えたりします。この波がどのような性質を持っているのかに注目して分析しています。
BZ液滴の油中での相互作用の反応と距離の関係の研究
SHOGO YODA
僕は酸化反応と還元反応を繰り返すことで、その状態によって色が周期的に変化するBelousov-Zhabotinsky反応(以下BZ反応)を用いて、そこで使われるBZ溶液によって作った液滴の油中での相互作用の反応と距離の関係の研究を行っています。具体的には、BZ反応の色の変化を振動と捉え、油中に二つのBZ液滴を用意し、液滴の条件を変化させた時の同期、非同期の様子を観察するということを行っていく予定です。
塩化アルミニウムと水酸化ナトリウムの沈殿とその再溶解による時空間パターンの機構解明
SEINA FUJITA
私は化学反応で生成される沈殿と、その沈殿が反応物と再び反応するために起こる再溶解によってできるパターンの研究を行っています。この反応拡散現象のうち、拡散については解明が進んでいますが、反応のメカニズムにおいてはわかっていないことが多いです。今後はこれについて、リーゼガング現象と結びつけることで解明を進めていきたいと考えています。
BZ反応パターンの相図
SHINGO HASHIMOTO
私の研究では、BZ反応波と障害物の相互作用について調べています。先行研究でBZ反応波が障害物の角付近である条件のとき、スパイラルを起こすことが数値計算で示されています。私は実際に実験においてもスパイラルを発生することが出来るのか、またBZ溶液の溶液条件や障害物の角の角度など、どのような条件下でスパイラルが発生するのかを確かめています。
酸化亜鉛の沈殿・再溶解が作る時空間パターンの機構解明
GOUSHUKE ARAYA
私の研究はリーゼガング現象という現象に関わりを持っています。リーゼガング現象とは、ある条件下で沈殿物が周期的構造を示す現象です。先行研究にて再溶解系に属する沈殿物だと従来のリーゼガング現象とは異なる現象が見られることが分かってきました。私の研究では、再溶解系に属する水酸化亜鉛に着目し、亜鉛イオンの濃度依存性について解析し機構解明に努めています。
塩の樹状結晶形成
JYUNPEI IWAMOTO
私は、塩の樹状結晶成長について研究を行っています。よく見られる塩の結晶は直方体に成長します。しかし、条件を変えて食塩水を蒸発させるだけで、結晶の界面が枝分かれして上向きに成長します。そこで濃度や湿度などのパラメータを変えながら実験を行い、なぜ結晶が樹状に成長するのかを研究しています。
光BZ反応を用いた反応拡散系のフィードバック制御
DAICHI INOUE
時間経過で溶液の酸化還元状態が変化するBZ反応(Belousov-Zhabotinsky反応)は、その溶液を平面上に広げると時々刻々変化するパターンを作ること、またそのパターンは光を照射することでも変化することが知られています。私はこのBZ反応に照射する光をその時のパターンから逆算し、任意のパターンを作れるよう制御する研究をしています。
塩の樹状結晶の形成機構の解明
KAZUYA ISHII
私の研究は食塩水の蒸発によって塩の樹状結晶ができるメカニズムの解明です。塩の平衡形であるブロック状の結晶はよく知られている形であるが、ブロック状とは異なる形の結晶ができることはすでにわかっています。私の研究は、その中の樹枝状結晶に焦点をあて、結晶化の時にどのようなことが起きているかについての解明を試みています。